No.449 / 同級生の死
高校の友人のお通夜に行ってきました。
祭壇に飾ってあった彼の遺影は当時の面影のまま.....
ちょっと口が曲がった皮肉っぽい表情が懐かしいです。
真面目で、勉強もでき、物静かでしたが
曲がった事が嫌いで信頼できるやつでした。
お母さんにもお世話になり、未だに高校の時に遊びに行った時の事を
懐かしそうに話してくれます。
理系の優秀な大学を卒業し、トヨタ系の有名企業でエンジニアとして頑張っていました。
彼に最後に会ったのは彼が体調を壊し、全快した時に遊びに来てくれた時でした。
葬儀場に彼が生前好きだったプラモデルや作ったからくり人形の横に
井上陽水や佐野元春のCDと共にカポタストとYAMAHAのピックが飾ってありました。
日本のフォークソングが好きでギターも弾いていたようです。
会わなくなって20年位の歳月が経っていたので彼がギターを弾く事を知りませんでした。
少し残念な気と同時に何故か悪かったな.....って気がしました。
高校を卒業して今まで彼には彼の、
私には私の人生がありここまで来ました。
過ぎ去った時間だけは共通しています。
その間には沢山の人との出会いや別れがあり、
笑ったり、怒ったり、喜んだり、泣いたりと.....
色々なドラマがあったことでしょう。
その間に喪主を勤めていた奥様と知り合い結婚されたのでしょう。
人は亡くなると何処に行くのでしょうか.....?
多分....
亡くなった人が大好きだった人の心の中に生き続けるのでしょうね。
亡くなった人を好きだった人の心の中じゃなくてね......
彼は彼が大好きだった奥様やお母さんの心の中にこれからもず〜っと生き続ける事でしょう。
当時私が言った冗談に笑っていた彼の垂れた目尻とちょっと出た歯が懐かしいです。
さようなら..... K 君。
また次に会った時は一緒にギターを弾いてセッションしようぜ!
じゃあまたね!
きのけん