No.613 / TONIGHT I'LL BE STAYING HERE WITH YOU


高校時代大好きでいつも聴いていた曲があります。
第2期ジェフ・ベック・グループのこの曲
" Tonight I'll Be Staying here With You "
邦題は「今宵はきみと」......


収録は第2期ジェフ・ベック・グループのセカンド・アルバム
JEFF BECK GROUP 」
通称 " オレンジ " アルバムと言われていましたね。


プロデュースはメンフィス・ソウルの陰の主役、スティーヴ・クロッパー。
ブッカーT & MG'S の渋いギタリストでオーティス・レディングウィルソン・ピケット、サム & デイヴの成功にも貢献しました。


とにかくこのアルバムが大好きでいつも聴いていました。
" Ice Cream Cakes "
オープニングを飾る " ドコドッ!ドッ!チーッ!〜 "
コージー・パウエルのツーバスドラムハイハットを駆使したドラムで一気に引き込まれます。
そこにクライヴ・チャーマンのベースが絡んできます....
さらにジェフ・ベックストラトキャスターのとんでもないフレーズが絡んだ直後いきなりフィードバックが糸を引く様にアームダウン.....
この一つ一つの楽器が順番に重なって行く行程にゾクゾクしました。
このパターンはディープ・パープルの " Smoke On The Water " で体験しカッコ良さに病み付きになったものです。


そんな3曲目に" Tonight I'll Be Staying here With You " はジェフのゆる〜いスライド・ギターから始まるソウル・バラードです。
1、2曲目の緊張感から解放されとにかくホッとしながらも哀愁漂うスケールの大きい名曲、名演です。


何と!作詞・作曲はボブ・ディラン
高校当時はまだそんなに彼に関心がなかった頃でしたが、
「また彼の名前が出て来たぞ〜っ!」って思ったものです。
参照:No.60 / BOB DYLAN - Outsider Records!
原曲はエリオット・ランディが撮影したボブ・ディランギブソン J-200 を抱えたジャケットが有名な「Nashville Skyline」に収録されています。


高校当時最初はジェフ・ベックがスライド・バーを駆使してこの曲を完成しているのがわからず一生懸命チョーキングでこの感じを出そうとしていました。
アームダウンも当時の愛器フェンダームスタングではどうしてもストラトのアームダウンの感じが表現出来ずバンドで演奏するのを諦めてしまった思い出があります。
他にも小刻みに入れるコード・カッティングのカッコ良さや随所に挟むセンスの良いオブリガードなど凄く感心し勉強になりました。


前半はスライド、後半に指弾きの絶品ギター・ソロがあるのですが、高校の音楽室で誰かがアリスの「遠くで汽笛を聞きながら」??だっけ?
と言う曲を掛けた時、最後にスタジオ・ミュージシャンの矢島健さんが素晴らしいギター・ソロを弾くのですが、まんまジェフ・ベックのこの曲の後半 4:36 からの大好きなフレーズをコピーしているのを聴いて「にやっ!」としてしまいました。


そんな思い出一杯の " Tonight I'll Be Staying here With You " ですが.......
な!な!何と!!
BBCのTV番組のスタジオ・ライヴテイクをYoutubeで発見してしまいました〜〜っ!
しかもメチャ画質も良い〜〜〜っ!!
これは私にとって本当に驚愕の事件なんです!(泣)
発見した時これは夢か????
と真剣に戸惑いすぐにプレイボタンを押せなかった位なんです。
バチが当たりそうで..........
他にもファースト・アルバム収録の大好きな曲の映像満載ですがそれはまた次回に譲り、とにかくこの曲をお贈りします。
原曲をしっかり聴いてから観て頂くともっと良いですが.......
と、と!とにかく........どうぞ〜〜〜っ♪♪