No.115 / クラッシック・ピアノ女の謎 1 - Outsider Records! の続きです。
そこで私は「Get Back やるならキーボードが欲しいな〜!
誰かピアノ弾ける子知らない?」
とA君に聞きました。
「確か6組にOさんがピアノが上手らしいよ!昔から習っているし。」
「よし!今から6組に行って彼女に頼もう!」
すぐに彼女を見つけ明日8ビートでビートルズやるからGet Back をコピーして練習してきてと告げた。
Oさんはなかなか可愛くておとなしい?...がとにかく動きがゆっくりな子で、
恐竜みたいで話すと5秒位間が空き返事が返ってくる。
「楽譜ある?」と聞いてきた。
「楽譜なんかないよ!あっても読めんし...テープ聴いて音拾って!」
「じゃあ私無理だよ!楽譜が無いと指が動かないから....」
「お前はロボットかい?大丈夫!コードはAとあとGとDだから...簡単でしょ?」
「はぁ〜?コードってなに??」
「えっ??コード知らないの?何で?何年もピアノ習ってて教えてくれないの?」
「習ってない....」
「コードは...例えば〜Aだったらラ、ド#、ミを押さえて...
とにかく今日帰ったら録音したテープ家まで持ってくからよく聴いて、音拾ってビリー・プレストン/Billy Prestonになって!宜しく!」
と言い残し6組を後にした。
もう頭の中は明日完全に彼女が黒人になり8ビートに現れ、
アップル・ビルの屋上での演奏が再現されるイメージしかなく、わくわくし、
明日が待ちきれない気持ちを押さえる事ができずに早退した。
つづく