No.1106 / Royal Variety Performance 1963



1963年11月4日、ビートルズは記念すべき大舞台に立ちました。
ロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ・シアターでのロイヤル・ヴァラエティー・パフォーマンスです。
エリザベス皇太后、マーガレット女王、スノードン卿が臨席し、ビートルズは出演した19組のうち7番目の出演だったそうです。


演奏曲は
・FROM ME TO YOU
・SHE LOVES YOU
・TILL THERE WAS YOU
・TWIST & SHOUT ..........の4曲です。


この4曲で1番有名なのは最後の TWIST & SHOUT が始まる前、ジョン・レノンが「安い席の人は手拍子を、その他の人(金持ち)は宝石をジャラジャラ鳴らして下さい!」とMCをして曲に突入しました。
この時のジョンのニヤッと笑う悪戯小僧の様な顔が昔から大好きです。


で!


これまでは FROM ME TO YOU/TILL THERE WAS YOU/TWIST & SHOUTの3曲は普通に鑑賞出来ましたが " SHE LOVES YOU " のみが無かったり、あってもカウンターが入っていて観にくかったりしていました。
今回も他の3曲と同じマスターではなく、多少画質が落ちますが、現段階ではまあ許せる範囲で繋がりを感じ、この公演の全貌を確認する事が出来る様になりました。
おまけに直前の 10/16 の BBC のインタヴューが冒頭に追加されています。
解説は後ほど.....
とりあえずこの公演の様子をお楽しみ下さい。


どうでしたか?
素晴らしかったでしょう?


で!
ここで注目して頂きたいのは綿密に打ち合わせがされた段取りをビートルズは確実にこなしている点です。
例えば...


1...1曲目の " From Me To You " はカーテンが開く前に演奏は始まっています。そこで曲が終わった 2:13秒...ジョンとポールはお互いのマイクスタンドを舞台の最前列に移動させます。ポールはコードに引っかかってていますが(爆!)


2...Twist & Shout の最後のコードを弾き終えた直後の 10:54秒...ジョンがすぐに、少し遅れてポールがマイクスタンドを掴みカーテンが降りる場所の後ろに持って行き、その直後ジョン、ジョージ、ポールの順にシールドをギターから引っこ抜きます。


3...リンゴが直ぐにドラムセットから飛び降り(音楽が鳴り慌ててスティックを右に置きますが勢い余って1本が前方に落ちます(笑)、4人はカーテンが閉まる位置より前にきれいに並び、まずは正面の観客に、次にロイヤル・ボックスに向かい丁寧にお辞儀をします。再度正面にお辞儀をして左に向かい退場します。


王室を前にして当然緊張はしていたと思いますが、当たり前の様に元気に明るくそしてクールに演奏をこなし、段取り通りに殆どミスも無くこなした彼らの心臓に毛が生えたと言うか、ふてぶてしさと言うか、経験から来る落ち着いた余裕を感じさせてくれます。


これぞ!THE BEATLES


この次点ではまだイギリスの人気グループとしての出発点に立った所でしょうが、たった3ヶ月後にはアメリカ進出を果たし手中に収めるのも当たり前の様にこなしてしまいます。


ビートルズの特徴その1)
仲良く楽しみながら世間や大人や常識をナメています!.....


ちゃんちゃん!