No.497 / トゥーツ・シールマンスとジョン・レノン


このチョウチョと言うかチューリップみたいなギターを弾く嬉しそうなおじさんは誰でしょう?


実はこの人こそビートルズが結成するのに大変重要な役割を果たした人なんです。
もしこのおじさんが1959年にドイツでジョン・レノンの前に現れなかったらビートルズの初期のイメージは全く変わっていたかもしれませんし、あるギターメーカーはとっくに倒産して現在存在しないかもしれません。


じゃあこのおじさんは?


名前を Jean-Baptiste Frédéric Isidore "Toots" Thielemans / ジャン=バティスト・フレデリック・イジドール・"トゥーツ"・シールマンスと言います。
こんな長い名前絶対に暗記できないし、覚える気もないんで当ブログでは
"トゥーツ"・シールマンスと呼びます。


じゃあこのおじさんはどんな人?


1922年4月29日生まれのベルギーの首都ブリュッセル出身のジャズ・ハーモニカ奏者です。
現在はこんな感じのおじいさん....えっ!88歳!?



http://www.tootsthielemans.com/


3歳の頃からアコーディオンの演奏をするようになり、その後は趣味としてハーモニカの演奏も始め、10代の頃にはギターを弾くようになり、第2次世界大戦時のドイツ軍占領時期にはジャズにのめり込み、ジプシーのギタリスト....ジャンゴ・ラインハルトに影響を受け、マイルス・デイヴィスに多大な影響を与えたチャーリー・パーカーからも影響を受けるようになりました。


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1940年代にギタリストとして音楽活動を開始するが、ハーモニカの方が評判となった。




その時のステージング・スタイルは丁度ボブ・ディランジョン・レノン( I'm a Loser)の様にギターを弾きながら肩から掛けたハーモニカ・ホルダーのハーモニカを吹く、といったスタイルだったそうです。
実はここにも重要なヒントが隠されています。




私の大好きなビル・エヴァンスとの競演や、今丁度聴いているジャコ・パストリアスの「WORD OF MOUTH」ではビートルズの「BLACKBIRD」を取り上げジャコのフレットレス・フェンダージャズ・ベースと互角に渡り合っています。


で!このおじさんがビートルズ!いや....ジョン・レノンとどう関係がある訳???.....


倒産していたかもしれないギター・メーカーって???.....


つづく.....