No.1371 / 頑張れっ！ S 君！ - Outsider Records!
からのつづきです.....
彼が京都に向かったたった２日後.....
電話がありました。
「最悪ですよ.....しばらく出てなかった痛風がでました。足が腫れて立てません.....（泣）」
「で！仕事は？」
「今、寮で待機中です。今日昼に派遣会社から連絡が来る予定で、多分首ですわ...」
「とにかく結果が出たら連絡しろっ！.....」
「はい.....」
Photo:Kinoken
お昼に電話があり、やはり首でした.....
「とにかく仕事も住む場所も知り合いも居ない京都に居てもしょうがないから愛知へ戻って来い！来たら連絡しろっ！」と言うしかありませんでした。
その３日後の早朝彼から電話がありましたが何か呂律が回ってない様な感じで嫌な感じがしたので前回別れたガソリンスタンドで会う約束をしました。
Photo:Kinoken
「ガソリンが空でスタンドまで辿り着けるかわかりません.....」と言っていましたが何とか着いたと１時間前に連絡が入り、不安なのか何度もメールが入りました。
スタンドに着き、彼に会うと視点が定まっていなく、唇が皺だらけで何か言っている事も変です（汗！）...
私も一番お金のない時だったので借りて来た１万円でとりあえずガソリンを￥3000入れました。
今回は流石にレギュラーで良いと言いました...
そのまま直ぐに友人のお店サンダンスへ連れて行きました。
着くなりコップの水を一気に飲み干し、私の水も一気飲み.....
様子を見たマスターがピッチャーを持って来てくれましたがそれも飲み干し、更におかわりをしました.....
しばらくしてようやく顔色も戻り、視点も定まって来ました。
彼曰く「所持金も￥３１になり、足が痛くて動けず、３日飲まず食わずで完全に脱水症状寸前です。意識が朦朧として来て、視点が合わなくなって来たんで不安になり電話しました.....」
とにかく固形物はすぐに食べれないから
コンソメスープ → クラムチャウダー → サラダって感じでゆっくり食べさせました。
Photo:Kinoken
暫くしたらようやくこちらのギャグにも反応しだし笑顔が出て来ました.....
ホッとした彼は今度１本だけと言って私のたばこをバンバン吸い始めました。
それが三分の一も吸う前に根元からすり潰して消してしまったタバコが８本...
ハイオクガソリンの時と同じ嫌な予感がしました.....
彼曰く「コンビニで菓子パンを盗みたくなる衝動に駆られたり、ペットボトルで何か飲んでいる人を襲い、奪って飲みたくなる衝動に駆られたそうです。」
でも冷静になり、痛風で歩けないから逃げ切れないと思ったそうです！（笑）
Photo:Kinoken
お金が無くても病院に行って診察を受けろ！との言いつけ通りにしましたが、残念ながら本命の薬はお金を持って来ないとくれなかったそうです。
その足で交番に寄り水を飲ませてもらったり.....
同級生の整形外科の医者が西尾に居るから事情を話したら明日診てくれる事になったので明日行こう！となり、ホッとした彼は急激に睡魔に教われ何処かの公園に消えて行きました。
今晩は気楽に車のエアコンがつけれそうです.....
つづく.....
