No.469 / JOHN LENNON の原点


前回の続きの様な形でジョン・レノンの最初のギターを入手するまでの経緯を纏めてみたい。



JOHN WINSTON LENNON


1940/10/09 生まれ。
5歳の時に母親ジュリアの姉(ミミ叔母さん)に預けられる。



ジョンの最初の楽器との出会いはハーモニカだった。



ミミ叔母さんの自宅に出入りする学生がハーモニカを持っていてジョンに「翌朝までに1曲覚えたら1つ買ってあげる!」と言われジョンは2曲覚えたらしい。



それとは別にジョンがバスの中でハーモニカを吹いていたら、バスの運転手が気に入り翌日エジンバラで待ち合わせ、彼にハーモニカをプレゼントしてくれたと言う事らしい。
 


次が最初の弦楽器バンジョーとの出会いである。
母親ジュリアの家を訪ねた1955年に彼女はジョンにバンジョーのコードを幾つか教え彼が興味を持つ。
10代のジョンに影響を与えたのは映画のヒーローだったジェームス・ディーンやマーロン・ブランド
音楽ではエルヴィスはもちろん、イギリスのスキッフル・スター、ロニー・ドネガンだろう。
彼のレコーディングしたレッド・ベリーの曲「Rock Island Line」がイギリスの若者に人気あったスキッフル人気を助長した。



当時16歳だったジョンも友人のピート・ショットンとスキッフル・バンドを組む。
最初のバンド名はブラック・ジャックスだったが後にクオリーメン/Quarry Men に改名。


ジョン・レノンの最初のギターは
Gallotone 製の Champion だった。
新聞の広告を見て注文した通信販売だった。
以前の定説だとミミ叔母さんが17ポンドでジョンの最初のギターを買ってあげたとなっていたが、最近の研究で事実ではない事がわかって来た。
真面目で勉強が疎かになると考えるミミ叔母さんの性格を読んでいたジョンは注文したギターの送り先を母親のジュリアの住所にした。
こうしてまんまとジョンはギターを手に入れた。



この気持ちは非常に共感できる。
昔からギターを買うたびにいかに家族に知られずに、さらに昔から当たり前に自宅にあった様に錯覚させるか!とか、
毎日の様に amazon や yahoo オークションから届くCD を実家の母の住所に送り保管しておいてもらい、後から取りに行くか!
と言う事を最近までやっていたからである........


ジョンは1964年のインタヴューで「最初にギターを買ったのは14歳の頃だった。使い古したスパニッシュ・モデルで、10ポンドくらいじゃなかったかな? Reveille って雑誌の広告に、バラバラにならない保証付きって書いてあったんだ」と回想している。


以上がジョン・レノンが最初のギターを手にするまでの楽器の経緯である。